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●唐門-からもん-
 

陽明門をくぐると正面に国宝の唐門がある。
小さな門だが建物全体が工芸品のようだ
 

 間口3メートル、奥行き2メートルの小さな門だが、東照宮で最も重要な本社の正門。江戸時代には「御目見得-おめみえ-」(将軍に拝謁-はいえつ-できる身分)以上の幕臣や大名だけが使えた。今でも唐門は、正月や大祭などの祭典のときと、国賓に相当する参拝者だけしか使えない。
 全体が胡粉-ごふん-で白く塗られ、門柱に紫檀-したん-や黒檀-こくたん-などで寄せ木細工された昇竜-のぼりりゅう-・降竜-くだりりゅう-がいる。台輪-だいわ-(柱の上をつなぐ厚い板)の上に配置された人物の彫刻は、竹林-ちくりん-の七賢人-しちけんじん-など中国の聖賢。正面は「舜帝朝見の儀-しゅんていちょうけんのぎ-」。古代中国の伝説上の皇帝、舜帝が残した「内平外成-ないへいがいせい-」の言葉から平成の元号が選ばれた。西の側面には七福神-しちふくじん-のなかの大黒天-だいこくてん-・寿老人-じゅろうじん-・布袋-ほてい-の彫刻が掛かっている。
 門柱と透塀-すきべい-の境にある鶴のデザインは、日本航空のマークでもおなじみのもの。

 


唐門正面の上部にある「舜帝朝見の儀」の彫刻。
1本のケヤキに4列27人の人物が彫られている
  


唐門の門柱にある
寄せ木細工で作られた
昇竜の迫力ある顔


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