|
和洋と唐様-からよう-(禅宗様)の折衷-せっちゅう-型の建物が多いなかで、神楽殿の様式は数少ない純和様。3間(1間=約1.8メートル)四方の建物の内部は、北向き正面の前2間分が舞台、後ろ1間分は楽屋になっており、背面は回廊に接している。上に大きく開く蔀戸-しとみど-を舞台の袖-そで-に設け、観客に神楽がよく見えるようにしてある。春の大祭では、この舞台の上で八乙女-やおとめ-が神楽を舞う。
八乙女は、東照宮が建立される以前は日光三社権現-にっこうさんじゃごんげん-(現在の二荒山神社-ふたらさんじんじゃ-)に奉仕する巫女-みこ-だった。東照宮に所属してからは「3石5斗2人扶持-3こく5と2にんぶち-」の身分をあてがわれ、定員8名の世襲制だったという。現在の東照宮には八乙女の職制はなく、大祭のときには二荒山神社から手伝いにきてもらうそうだ。
|