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| ●日光植物園-にっこうしょくぶつえん- |
「日光植物園」の通称で知られているこの植物園は、正式には「東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園」という。明治35(1902)年に東照宮-とうしょうぐう-付近に開設されたが、その後、明治44(1911)年、現在の場所に移転した。植物学の研究、教育のため、東京大学が設けた教育実習施設である。
日光は男体山-なんたいさん-、女峰山-にょほうさん-、白根山-しらねさん-など2000メ−トルを超える山が連なり、中禅寺湖-ちゅうぜんじこ-をはじめとする大小の湖沼、戦場ガ原-せんじょうがはら-や小田代ガ原-おだしろがはら-のような湿原があり、また渓流や滝も多い恵まれた自然環境にある。そのため高山植物、湿原植物に恵まれて、1500種類以上もの草や木が自生しており、この植物園ではおもに高山植物や山地性の植物について研究がおこなわれている。
植物園の現在の面積は10万4490平方メートルで、自生するものも含めて約2200種類の植物が栽培されている。
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日光植物園入り口
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広々とした日光植物園の園内
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園内で栽培されている樹木の多くは、開園当時に広く日本各地から集めたものであるが、起伏に富んだ地形と相まって、今では自然林を思わせる景観となっている。
数ある樹木の中でも、カエデ、サクラ、ツツジ類を多数集めており、カエデは日本に自生する24種類のうち22種類を、この植物園で見ることができる。同じく、野生のサクラは10種類、ツツジは約80種類ある。
草本植物は園内のいたるところに植え込んであるが、特殊な生育条件を必要とする種類はロックガーデン、ボッグガーデンで栽培されている。
ロックガーデンは、この植物園の見どころのひとつ。溶岩を組んでつくった築山で、できるだけ自然に近い状態で高山植物が育成されており、園内に5か所設けてある。
ボッグガーデンとは、湿原植物を育てるために設けた湿地園で、約100種類が栽培されている。
ここには、避暑で訪れていた大正天皇も好んで散歩した。それを記念して昭和2(1927)年に記念園がつくられ、大正天皇の「お帽子掛けの栗の木」と呼ばれるクリの木がある。園の中ほどにある塀の東側は旧日光田母沢御用邸-きゅうにっこうたもざわごようてい-の一部で、昭和25(1950)年に植物園の敷地となった。田母沢川にかかる橋や庭内の石灯籠-いしどうろう-などに、御用邸時代の面影が残る。
なお、この日光植物園の本園が東京都文京区にある「小石川植物園」で、貞享-じょうきょう-元(1684)年に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」を引き継いだものである。
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