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人の手に守られる日光市の花ニッコウキスゲ
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●人の手に守られる日光市の花ニッコウキスゲ
ユリに似たオレンジ色の花をつけるニッコウキスゲ。霧降高原のキスゲ平には26ヘクタールに20万株が自生して、初夏には一帯がオレンジ色のじゅうたんに変わる。毎年、多くのハイカーや観光客が訪れ、キスゲ平の初夏の風物詩になっている。
ところが、1994年に異変が起こった。花がぽつりぽつりとしか咲かなかったのだ。原因は急速に増え続けている野生のシカで、周辺にいる推定400頭のシカがニッコウキスゲの芽を食べてしまったのだった。
これを防ぐため、さまざま手は打ってきたが、ほとんど効果なし。春と秋に、はげた個所に補植した苗もすぐに食べられてしまう始末。「シカのエサを植えているようなもの」という皮肉な声も聞かれた。
そこで日光市では、約1500万円をかけて防護ネットを張り巡らすことにした。高さ2メートルで、総延長は2115メートル。効果を見て、さらに延長する予定だ。
ニッコウキスゲは日光市の「市の花」。いわば、市のシンボルでもある。咲き誇るニッコウキスゲの裏側には、こうした努力が重ねられていることも知っておきたい。
リフトで花を楽しめるキスゲ平
張り巡らされた防護ネット
補植のための苗の穴
補植されたニッコウキスゲの苗
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