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門を入って正面左手にある本堂には、重要文化財に指定されている十一面千手観音菩薩-じゅういちめんせんじゅかんのんぼさつ-がまつられている。
これは日光山開祖、勝道上人の作とされ、上人が西ノ湖-さいのこ-に船出したとき水の中から金色-こんじき-の千手観音が出現、その姿を彫ったと伝えられている。千手観音は男体山の本地仏(本来の姿)にあたる。観音像は、胴体部分が根がついたままの立木の状態で彫られたことから、立木観音と呼ばれている。
左右の手は寄木造り-よせぎづくり-で、素材はカツラ。大幅な修理はなく、造られた当時そのままの姿を現在に伝える。全高6メートルに及ぶが、下の部分が隠れているため、お姿を間近に感じられる。延暦初期の作品とされるが、平安時代の仏像とは違う面立ちに注目したい。
明治35年の大山津波で、中禅寺湖に沈んだが、奇跡的に浮き上がり引き上げられた。立木観音は、それまでの地を離れ、中禅寺の移転とともに移された。 |

十一面千手観音立像(立木観音)
脇侍(わきじ)の四天王像は源頼朝が戦勝祈願に
寄進したものといわれている |
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