日本語では一般的に「通訳(者)」と訳されている英語「インタープリター」に、新しい命を吹き込んだのは、アメリカの国立公園での啓発活動だった。国立公園を訪れる人達に、自然の大切さやその意味を分かりやすく伝える活動が「インタープリテーション」と呼ばれ、その活動に携わる人達を「インタープリター」と呼ぶようになったのだ。
インタープリターの活動は、従来のガイドとはかなり異なる。事実を単に解説するのではなく、来訪者(ビジター)の目的や要望に即して、ビジターの知識、精神的な向上を促すことが要求される。また、事実の背後に潜んでいる大きな事実を解き明かすことも求められている。
アメリカではすでに専門職にもなっているインタープリターの活動は、アメリカの作家、評論家だったフリーマン・チルデン(1883〜1980)が提唱した「インタープリテーションの6つの原則」によって確立され、日本を含めて世界の国立公園や観光地の解説活動に大きな変化をもたらすものとなっている。 |